カレッジリングについて
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カレッジリングとは?
欧米人の男性が大ぶりの指輪を着けているのを見た事があると思います。例えばアメリカ映画に登場するビジネルエリートや米軍士官は必ずカレッジリングを身に着けています。
トム・クルーズ演じるビジネスエリートが着けているのはアイビーリーグの大学の卒業記念リング。
そして映画「トップガン」に登場する「マーベリック」(トム・クルーズ)のライバル「アイスマン」(ヴァン・キルマー)が着けているのは海軍士官学校のカレッジリング。
元米大統領補佐官でトランプ政権の暴露本出版で話題のジョン・ボルトン氏はイエール大ロースクールのカレッジリングを常に右手薬指に着けています。氏がメガネをしょちゅう直すクセで、カレッジリング着用写真・映像が多く残っています。
しかし実はカレッジリングとは和製英語で、正式にはClassification Ring(通称Class Ring:クラスリング)と言います。Classificationとは、属、区分、格付け等の意味で自らの出自(学校、所有資格など)を意味します。クラスリングの種類としては、学校の卒業記念品としてのスクールリング、軍のミリタリーリング、クラブやチームのメンバーの証しのクラブリング、高級車やバイクなどのオーナーズリング、そしてスポーツの優勝記念ではチャンピオンリングなどがあります。
以下をクリックすると「カレッジリング博物館」の製作事例をご覧いただけます。
カレッジリングには2つのルーツがあるそうです。
ひとつは中世ヨーロッパ貴族が自らの紋章を彫り込んだ「シグネットリング」がそもそもの発祥との事。欧州貴族の紋章は、日本の家紋と違い一人にひとつづつ与えられるもので、封書の裏の封蝋にも使われました。つまり「実印」のようなものですね。
もう一つのルーツはアメリカです。貴族制度の無いアメリカではシグネットリングの習慣はありませんでしたが、1835年、アメリカ陸軍ウエストポイント士官学校の卒業生達が欧州貴族のシグネットリングをモデルに同期の証しとして作った指輪が近代カレッジリングの基となりました。その伝統は現在も続いており、アナポリス海軍士官学校、コロラドスプリングス空軍士官学校と「ミリタリーリング」として広く普及しています。
そうなんです。実は、カレッジリングは男のパワーの象徴であり、身につける勲章のようなもの。そして指輪は男の装身具なのです。
カレッジリング発祥の更なる詳細にご興味がある方はこちらをお読みください。
そして軍士官学校と米東部のアイビーリーグの大学とは、スポーツ等を通じて交流があったので、その習慣はアイビーリーグの各校にも広まり、その後全米規模の習慣として確立されました。このアイビーリーグのスクールリングが、アイビーファッションとともに「カレッジリング」という名前で日本にも伝わりました。
アイビーとカレッジリングの関わりにご興味がある方はこちらをお読みください。
そのせいでしょうか、日本では大学の卒業記念品でグループでつくるものという概念があるようですが、カレッジリングは本来個人の品物です。アメリカでは、グループで注文するのではなく、個人個人が学校生協を通じて学校公認カレッジリングメーカーに注文します。両親が卒業祝いとして贈る場合が多く、もちろん学生本人が買う事もありますが少数派です。
日本の大学とは制度が異なり、大学入学者のうち4割がドロップ(途中退学)してしまう厳しい学位所得制度のアメリカでは、カレッジリングは学位取得者の必須アイテムになっています。学校名、学校章、卒業年、専攻マークと学位を彫り込んだカレッジリングは「身に着ける卒業証書」です。決して団体でまとめて作る大量生産品で無く、個人個人のオーダーメイド品なのです。
Philip College Ringでは、その本来の形の為に、個人のお客様のご注文を1個からオーダーメイドでお作りしています。
表彰を受けた(アワードリング、レジェンドリング)
資格を取った(MD.PhDやMBA)
記念すべき事のメモリアルリング
職人が「Master=親方」になった記念(メーソンリング)
など、個人のメモリアル・誇りを刻んだエビデンスを身に着けるものなのです。
そして、企業の周年記念や優秀社員へのインセンティブとしてコーポレートリングを社員のモチベーションやロイヤリティの為に作る企業があります。
最近では、結婚指輪(マリッジリング)としてオリジナルのメッセージなどを刻み込んだペアリングをお作りになるカップルも増えてきています。女性はTPOSで複数のリングやジュエリーを使い分けますが、男性としてはごく普通のバンドリングではイケて無いし、、、、という要望にかなうのが、カレッジリングだからです。奥様は「エンゲージリング」、ご主人はカレッジリングという組み合わせもアリです。
20世紀まで日本ではまったくと言っていいほどチャンピオンリングの習慣・文化はありませんでしたが、2009年のWBC(World baseball Crassic)の日本チーム優勝を記念したチャンピオンリング が作られ、福岡ソフトバンクホークス、楽天イーグルスなど2010年以降のプロ野球日本シリーズ優勝チームでは恒例として選手・コーチ陣に贈呈されています。プロバスケットボールでは、旧bjリーグと旧NBL時代から優勝チームにチャンピオンリングが贈られ、両リーグが合流したB.LEAGUEでも続いています。アメフトでも社会人Xリーグや大学リーグ、ライスボウルなどの優勝チームがチャンピオンリングを作っており、徐々に広まってきています。
Philip Champion Ring and College Ringは会社名の通り、最も得意とするのがチャンピオンリング製作です。
Philip College Ringではカレッジリングの伝統を踏まえ、個人のお客様のご注文を1個からハンドメイドでお作りし、スポーツチームの優勝記念チャンピオンリングも同じく1個づつハンドメイドでお作りします。
創業70年を超える本場のカレッジリングメーカーと提携し、金型と鋳造までを委託し、半製品で輸入したリング枠を鍛造・彫刻・研磨や石載せなどの後半工程を自社で行う事で、本場のクオリティに日本人の求める微細な仕上げの「和魂洋才」のオーダーメイドカレッジリング・チャンピオンリングをお作りしています。
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