チャンピオンリングについて
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Philip Champion Ring and College Ringのメイン商品「チャンピオンリング」について。その歴史や仕様、注文方法など。
チャンピオンリングの製作作業を見る↓↓↓↓↓You Tube版チャンピオンリング博物館
チャンピオンリングの歴史
北米チャンピオンリングの歴史
- チャンピオンリングの誕生
- チャンピオンリングの原型はカレッジリング
- チャンピオンリング独自の発展の開始
- チャンピオンリング=キラキラストーン
- チャンピオンリング文化の確立と大型化
- チャンピオンリングのデザインには意味がある
- よりカラフルに、より高度に
- チャンピオンリング・セレモニー(贈呈式)
- 優勝だけじゃないチャンピオンリング
- ハイジュエリーの技法を取り入れる
- 更に進化するチャンピオンリング
- そしてチャンピオンリングのビジネルモデルの確立
日本のチャンピオンリング
13. 日本人メジャーリーガーが輸入したチャンピオンリング文化
14.プロ野球スタープレイヤーの記念記録のチャンピオンリング
15.日本バスケットボールのチャンピオンリング
16.アメフトのチャンピオンリング
17.Jリーグ、eスポーツなどのチャンピオンリング
北米チャンピオンリングの歴史
以下は「北米チャンピオンリングの歴史」のダイジェスト版です。全文を読むにはこちらをクリック↓↓↓↓↓
チャンピオンリングの誕生
MLB(野球)、NFL(アメフト)、NBA(バスケ)、NHL(アイスホッケー)が【北米4大スポーツ】としての地位を確立した1950-60年代のアメリカでチャンピオンリングが生まれました。
「北米4大スポーツ」として発展した野球・バスケ・アメフト・ホッケーには高年俸のスター選手も続出し、その選手たちへの優勝時の褒賞としてチャンピオンリングも生まれたのです。
チャンピオンリングの原型はカレッジリング
記録に残っている最古のチャンピオンリングは、1953年NYヤンキースのチャンピオンリングです。↓↓↓↓↓
LAドジャーズ1963年チャンピオンリング↓↓↓↓↓
見ておわかりになるように、初期のチャンピオンリングは「カレッジリングそのもの」の形状・デザインでした。
これは、アメリカにおいてカレッジリングが陸軍士官学校やアイビーリーグなどの学歴的エリートの証しだったものを、プロスポーツで成功した「スポーツ・エリート」に置き換えた為です。
チャンピオンリング独自の発展の開始
チャンピオンリングの大きな転換は、1967年に起こりました。1966-67年とNFLを連覇したグリーンベイ・パッカーズが2度目・連続となるチャンピオンリングに大きなイメージの転換を求め、1967年のチャンピオンリングにカレッジリング型ではない独特のチャンピオンリングを初めて作ったのです。
カレッジリング型のままでは、年号の違いなどよく見ないとどっちがどっちかわからないものになるからでしょう。
NFLグリーンベイ・パッカーズ1967年チャンピオンリング↓↓↓↓↓
まだ人口宝石が一般的では無かった為かチームカラーをエナメルで表現し、アメフトらしいヘルメットのデザイン、優勝年のフラッグ、プレイオフの戦績などが彫り込まれ、現代のチャンピオンリングのデザイン要素が確立された最初のリングでした。
こうしてチャンピオンリングは王者の証し・身に着ける勲章として発展していったのです。
その後、チームカラーをトップに据えたデザインの大型チャンピオンリングは、MBL/NBA/NHLにも広がりました。
MBL NYメッツ1969年チャンピオンリング
NFLカンサスシティ・チーフス1969年チャンピオンリング
この時代のチャンピオンリングの特徴は、大粒のセンターストーン又はエナメルでチームカラーをシンプルに表現するものでした。そして量産化に成功した人工ダイヤ(キュービックジルコニア)の普及で、キラキラのラインストーンも取り入れられました。
チャンピオンリング=キラキラストーン
チャンピオンリングに次の転機が訪れたのは1978年NFLピッツバーグスティーラーズのリングでした。大粒ストーンでチームカラーを表現せず、トップ一面にダイヤを敷き詰めたのです。この技法は、欧州の高級ブランドジュエリーで使われていた「パヴェ・セッティング」という小粒石を敷き詰める技法を取り入れたのです。
トップは、スティーラーズのマークの十字の星で優勝回数3つをあしらったものですが、その隙間の石使いが絶妙の配分です。
トップ選手用にはゴールドリングに天然ダイヤモンド、そして控え選手やチームスタッフには既に量産化され廉価になっていた人工ダイヤを使ったものとチャンピオンリングにグレード(階級)が出来たのもこの頃です。
当然、MBL他のチャンピオンリングにもこのラインストーン使いの技法が波及しました。
1986年 NYメッツのチャンピオンリング
チャンピオンリング文化の確立と大型化
そして1990年代に入ると、チャンピオンリングは大柄な体格のアスリート達が着用して「フォトジェニック」になるよう、大型化していきました。
NBAシカゴ・ブルズ1991年チャンピオンリング
MJの愛称で知られるマイケル・ジョーダンは「史上最高のバスケットボール選手」と言われ、NBAを世界的ブームに牽引した最重要人物です。シカゴ・ブルズ在籍時に計6回の優勝を果たし、6個のチャンピオンリングをコレクションして着用した上の画像は、バスケットボールのみならずスポーツで成功したプロスポーツ選手達にとって「王者の証し=チャンピオンリング」の象徴となり、チャンピオンリング文化が確立されたのです。
NFLダラスカウボーイズ1993年チャンピオンリング
このカウボーイズのリングのトップの4つのマーキースカットストーンは、累計4回目の優勝を象徴したものです。このように、トップやサイドの彫刻に意味を持たせるようになったのは、1990年代からでした。
MLBニューヨーク・ヤンキース1999年チャンピオンリング
デザイン的なもう一つのトレンドとして、「ホームタウン」をサイドパネルに表現し出しました。以下のデザインは、ヤンキースタジアムに優勝トロフィー、その背景にスタジアムから見えるニューヨークの街並みが彫り込まれています。
反対側サイドパネルには、ヤンキースタジアムの正門が彫り込まれました。
チャンピオンリングのデザインには意味がある
1950年代にチャンピオンリングが北米4大スポーツに導入されてから数十年が経ち、チャンピオンリングはただ単なるキラキラした大型の指輪というだけでなく、トップのデザイン・サイドの彫刻に優勝回数やホームスタジアム・ホームタウンなどを表現するなど、意味を持たせるようになりました。
従って、デザイン提案力とともに、そのデザインを実際に表現する為の高度な彫刻技術や石留技術、エナメル着色などの技法が求められるようになったのです。
各優勝チームの地元の宝飾業者などが作っていたチャンピオンリングですが、このようにデザインが高度化したチャンピオンリングを製作出来る技術を持つメーカーは北米でも限られた生産者のみになっていきました。
MLBニューヨーク・ヤンキース2000年チャンピオンリング
また、当然ながらヤンキースのような強豪チームは多数の優勝回数(ヤンキースはこの時で優勝26回目)や連覇などがありますので、デザインや仕様で差別化とともに連続性を持たせるようになっています。
この2000年のチャンピオンリングは、トップもサイドも1999年と「同じ顔」をしていますが、前年がホワイトゴールドだったものをイエローゴールドにして、よく見るとサイドの彫刻内容も連続性があるように微妙に違っています
よりカラフルに、より高度に
2000年代に入り、優勝回数を重ねる=チャンピオンリング製作回数の多いチームからは従来にないデザイン・印象を受けるチャンピオンリングを求められるようになり、メーカーは知恵と技術を絞り出し、チームカラーの表現に特注カットストーンや複数色の石使いなどで応えるようになってきます。
MLBフロリダ・マーリンズ2003年チャンピオンリング
従来は単色のストーン使いだったチャンピオンリングに複数色のストーンを組み合わせるとともに、ホワイトゴールドとイエローゴールドの「コンビネーションメタル」又は「ツートンメタル」と言われる技法を取り入れた最初のチャンピオンリングと言われています。このツートンメタルも、ブルガリやカルティエなど欧州高級ブランドジュエリーの技法です。
リングボディはホワイトゴールドですが、トップのマーリン(カジキマグロ)とロゴをイエローゴールドにして、更にMarlines周囲に黒エナメルが使われ、ロゴを強調しています。小粒石は、ホワイトのダイヤに加え、マーリンの目にブルートパーズ、周囲の飾りにルビーと3色のストーンに2色の地金、黒エナメルでとてもカラフルなチャンピオンリングになっています。
サイドパネルの優勝トロフィーとWORLD SERIES100TH ANNIVERSARY部分もイエローです。
MLBボストン・レッドソックス2004年チャンピオンリング
このリングトップのブルーの石はレクタングルのサファイヤの四隅のみを使ってあります。
Bロゴのレッドはルビーのエメラルドカットとバケットカットをロゴにぴったり収まるように1個づつ特注カットしてあります。ダイヤモンドもトップ1周は通常のラウンドカットですが、Bロゴの背景(ベースボールダイヤモンド)には、正方形のプリンセスカットが使われています。
チャンピオンリング・セレモニー(贈呈式)
4大スポーツでは、優勝した翌シーズンの開幕戦で大々的に「チャンピオンリング贈呈式」が行われるようにもなりました。
MLBニューヨーク・ヤンキース2009年チャンピオンリング
このヤンキースの優勝では松井秀喜がワールドシリーズのMVPになりましたが、オフにアナハイム・エンゼルスに移籍しました。チャンピオンリング贈呈式の行われた開幕戦では、偶然にも対戦相手がエンゼルスだったので、移籍した松井にもチャンピオンリングが贈呈され、とても話題になったものです。
その様子は、You Tubeにアップされています。
このPart2の6:28秒から松井にチャンピオンリングが贈られるシーンが克明に映っています。
NBAロサンゼルス・レイカーズ2010年チャンピオンリング
スーパースター、コービーブライアントとスペイン代表の主力パウ・ガソルの2枚看板でNBA2連覇を達成したレイカーズは、2年続けてのチャンピオンリングを「似た顔」ながら工夫を凝らした作りにしてきました。
まず、リングボディはホワイト、トップのエンブレムはイエローのツートンメタルです。前年はトップに1個だった優勝トロフィーを両脇に2個にして連覇を表現。そしてダイヤモンドは前年に続いてトリプルエクセレント・グレードを5ct相当搭載しています。拡大画像でもわかるように、ダイヤの裏面の放射線状のカットが明確に見えているので、クラリティ(透明度)、カットの良さが一目でわかります。
そしてチャンピオンリング・セレモニー↓↓↓↓↓
チャンピオンリングは貰える選手やコーチ陣の誇りでもあり、その喜びをアリーナ・スタジアムいっぱいのファンとも分かち合うエンターティンメントのキーエレメントに発展したのです。
優勝だけじゃないチャンピオンリング
チャンピオンリングは直訳で「王者の指輪」です。もちろんリーグ戦、その他、大会での優勝時にチーム所属者に贈られるものではありますが、「王者」に値いする個人にチャンピオンリングを贈る場合もあります。
コービー・ブライアント引退記念リング
このように「王者」に値するスタープレイヤーの引退時や通算***本塁打など偉大な記録の時もチャンピオンリングが作れられるようになりました。
ハイジュエリーの技法を取り入れる
NFLグリーンベイ・パッカーズ2010年チャンピオンリング
1960年代に現在のチャンピオンリングのロールモデルを初めて製作したパッカーズのチャンピオンリングも時流にあわせて高度化しています。ツートンメタル、4回のスーパーボウル制覇を表現した4角のマーキースカットストーン、Gの背景にはエナメル(七宝焼き)が使われました。
従来の着色は、ソフトエナメルと呼ばれるエポキシ樹脂による着色でしたが、このパッカーズのリングにはハードエナメル(七宝焼き)が使われています。七宝焼きは、欧州のハイブランド(ウェレンドルフ・ブルガリなど)が多用している伝統的なハイジュエリーの技法です。
MLBボストン・レッドソックス2013年チャンピオンリング
以下の画像は、当時レッドソックスに所属していた日本人トレーナーが貰ったチャンピオンリングで、修理の為にお預かりした実物を撮影したものです。
靴下マークのルビー、その背景のブルーのサファイヤともに、バケットカットやテーパーカットの石を形状に合わせてリカットし、留め爪が見えない「ミステリーセッティング」(別名アンビジブルセッティング)で留めてあります。このミステリーセッティングは、フランスを代表するハイジュエリーブランド:ヴァンクリーフ&アーペルの得意技でもあり、世界でもこのミステリーセッティングが出来る職人は数える程しかいないと言われています。
更に進化するチャンピオンリング
21世紀になり、ハイジュエリー並みの技法が取り入れられたチャンピオンリングですが、更に進化を続けています。それは、伝統的な石留めや七宝焼きなど「ローテク」の技法に加え、「ハイテク」の3DCADと3Dプリンターの併用です。
NBAクリーブランド・キャバリアーズ2016年チャンピオンリング
このキャブスのチャンピオンリングは、「ローテク」+「ハイテク」の「ハイブリッド・チャンピオンリング」の最初の作品と言われています。
現代のチャンピオンリングの最新技法全てが取り入れられ、更に3DCAD+3Dプリンターを活用した最初のチャンピオンリングです。この革新的な試みは、伝統的なアメリカのチャンピオンリングメーカーではなく、カナダの新興メーカーBaron社が作りました。
ツートンメタル、ハードエナメル:七宝焼き(Cマークの深い赤)、更にWORLD CHAMPIONSなどの文字にもダイヤのパヴェセッティングがされています。
更に注目すべきは、サイドパネルのクリーブランド市のスカイライン(市街地の街並み)の立体彫刻、サイド脇にイエローゴールドではめ込まれた選手名部分です。これは、それぞれの部分を3Dプリンターで原型出力をしているが為に、コンマ数ミリ単位で寸法の合ったイエローとホワイトのパーツを組み合わせる事が出来る「象嵌(ぞうがん)」という技法です。
象嵌:インライド、ステンドグラスが代表例で、異なるパーツの接合面の形状をすり合わせ、ぴったりはめ込む事。
このBaron社の3DCAD+プリンター、そして研磨や石留めのローテクを組み合わせた「ハイブリッド・チャンピオンリング」の製作過程は、同社がYou Tubeで公開しています。
翌シーズン開幕戦では、大々的にチャンピオンリングセレモニーが行われ、アリーナ外にもパブリックビューイングなどが設置され、街全体で盛り上がったようです。
そしてチャンピオンリングのビジネスモデルが確立
ハイジュエリー並みに高度化したチャンピオンリングは、ただ単なる「選手へのご褒美」としては費用を負担する球団にとって高価なものですが、そこはスポーツビジネスの本場アメリカ。チャンピオンリングを軸にした関連ビジネスを展開し、優勝時のビジネスモデルを確立しました。
NHLワシントン・キャピタルズ2018年チャンピオンリング
NHLのワシントン・キャピタルズのチャンピオンリングも最新トレンドの「ツートンメタル」「ミステリーセッティング」「エナメル」「文字彫刻への石載せ」など高度な技法満載です。そしてキャバリアーズのリングにもあった「インサイドスタンプ」というリング内側への特殊彫刻も施されています。
このキャピタルズのチャンピオンリングを軸に、関連商品をNHLはビジネスとして大々的に展開しました。以下はNHLのオンラインショップのスクリーンショットです。
本物のチャンピオンリングは$12,018.00(日本円150万円強)、シルバー合金のファン向けリング$599.00(7万8千円相当)と一回り小ぶりのリング$399.00(5万円相当)、ドッグタグ型ネックレス$299.00(3万9千円ほど)、カフス$329.00と$269.00の2種、バンドリングとシグネットリング$249.00、チャンピオンリング型のペーパーウェイト(文鎮)$159.00、キーホルダー$29.00などなどと多彩な商品群をオンライン販売したようです。
↓↓↓↓↓キャピタルズの関連商品ではありませんが、こんなグッズも↓↓↓↓↓
NBAゴールデンステート・ウォーリアーズ2018年チャンピオンリング
なんと、このリングに至ってはベゼルとボディが分離して、隠れたボディ上部にも彫刻が施されています。
そして翌シーズンの開幕戦でのチャンピオンリング贈呈式も大々的に行われます。身長2m級のプロバスケ選手が着用してフォトジェニックなサイズです。
そしてこの開幕戦は、チケットに合金製の「チャンピオンリング・レプリカ」がギブアウェイとして付いてくるのです。本物と全く同じ顔、同じ大きさですが、亜鉛合金とガラス・樹脂などで作られた時価$20-$30(2500円~4000円相当)のものです。
このチャンピオンリング・レプリカはファンにとっては凄い宝物です。選手に贈られるチャンピオンリングは1万ドル超えですので手が届きませんが、これならOK!!ファンクラブの入会特典やスポンサー向けプレゼントにも使われますので、数万個の大量生産でコストを抑えて、大量に流通しています。
試しに「ウォーリアーズ チャンピオンリング」と検索してみてください。日本のAmazonや楽天でも数千円で買う事が出来ますよ。
貪欲に進化し続けるチャンピオンリングとその関連ビジネス。どこまで行くのでしょうか?我々メーカーとしては大変です・・・・・「技術革新無きメーカーは死ぬ」の格言通り、立ち止まれば、即、市場から弾き出されてしまうでしょう。
我が社は、2022年5月に会社名を有限会社フィリップカレッジリングから有限会社フィリップチャンピオンリング アンド カレッジリングに変更するなど、チャンピオンリングを主軸に事業展開をしていますので立ち止まる訳にはいきません。
Philip Champion Ring and College Ringは、技術革新し続け、東洋一のチャンピオンリングメーカーを目指します
日本のチャンピオンリング
以下は「日本のチャンピオンリング」のダイジェスト版です。全文を読むにはこちらをクリック↓↓↓↓↓
13. 日本人メジャーリーガーが輸入したチャンピオンリング文化
14.プロ野球スタープレイヤーの記念記録のチャンピオンリング
15.日本バスケットボールのチャンピオンリング
16.アメフトのチャンピオンリング
17.Jリーグ、eスポーツなどのチャンピオンリング
日本人メジャーリーガーが輸入したチャンピオンリング文化
2000年頃まで日本ではチャンピオンリングの習慣・文化はありませんでした。
ヤクルト・スワローズが1992年リーグ優勝の際にチャンピオンリングを作ったらしい・・・・という話しはありますが、記録も画像も残っていませんし、定かではありません。2003年と2005年に阪神タイガースがリーグ優勝した際にチャンピオンリングを製作し、選手・スタッフに贈呈されたようです。甲子園歴史館に展示されています。
転機が訪れたのは、2005年、福岡ダイエーホークスからMLBシカゴ・ホワイトソックスに移籍した井口資仁選手は、同年のワールドシリーズに出場。優勝に貢献し、チャンピオンリングを手にしたのです。
その後、田口壮選手が2006年カージナルスと2008年フィリーズの2回獲得、松坂大輔と岡島秀樹投手が2007年ボストン・レッドソックスで、松井秀喜が2009年NYヤンキースでと日本人メジャーリーガーが連続でMLBのチャンピオンリングを獲得し、マスコミ等の露出もあり、一挙に「優勝=チャンピオンリング」の認知度が日本でも広がりました。
日本ハム・ファイターズ2006年日本一+アジアチャンピオンリング
それを受けて、早速、日本ハムファイターズが2006年の日本一、2007年のリーグ優勝でチャンピオンリングを製作しました。
日本ハム・ファイターズ2006年リーグ優勝チャンピオンリング
WBC2006年チャンピオンリング
そして2006年、侍ジャパンがワールドベースボールクラシックで初優勝!2009年もWBC連覇。
WBC2009年チャンピオンリング
これまでの日本の初期のチャンピオンリングは、「指に着けるもの」というより「飾り物」として設計されており、着用感や着用時のバランスなどが無視される傾向でした。
WBC2009公式チャンピオンリング
Philip Champion Ring and College Ring製作
このカレッジリング型チャンピオンリングは、WBCI(World Baseball Crassic International)の公式ライセンス商品としてPhilip Champion Ring and College Ringが製造し、一般販売されました。
千葉ロッテマリーンズ2010年日本一チャンピオンリング
千葉ロッテマリーンズも「下剋上」で日本一になった2010年にチャンピオンリングを製作しました。この時は、レプリカをファン向けに販売し、広く告知しました。
プロ野球のチャンピオンリングは急速にMLB並に
2005年からチャンピオンリングとカレッジリングの製造を始めた当社Philip Champion Ring and College Ringは、提携する海外メーカーから供給される技術情報やデザイン情報を基に、あくまでも「世界に通用するチャンピオンリング」を心がけてお作りしていました。プロ野球やB.LEAGUEなどは日米のプレイヤーの交流も盛んですから、「王者の証し:チャンピオンリング」もグローバル・スタンダードであるべきという考え方からです。
福岡ソフトバンクホークス2011年日本一チャンピオンリング
Philip Champion Ring and College Ring製作
ホワイトゴールド平均35g ダイヤモンド約3ct 特注の背面放射線状カット入りの天然シトリン
サイドパネルには開閉式屋根を開けた状態のヤフオクドーム(当時)の立体彫刻
ペットマークの上下に選手名・背番号入り。↓↓↓↓↓は秋山監督分
そして日本で初めて「チャンピオンリング贈呈式」が行われました。
贈呈者:孫オーナー、受取り:秋山監督と本多選手会長
そしてファン向けにも大々的に発売されました。
このホークスの2011年チャンピオンリングは、リングそのものもMLBの同年代のチャンピオンリングに引けを取らないデザインと仕様、そしてチャンピオンリング贈呈式にレプリカ販売と日本におけるチャンピオンリングのビジネスモデルの最初のケースと言えます。
東北楽天ゴールデンイーグルス2013年日本一チャンピオンリング
田中マー君の大活躍で初の日本一に輝いたイーグルスは、チャンピオンリングを製作し、日本初のファン向けレプリカの配布と販売を行いました。
こうしてMLBで半世紀掛かったチャンピオンリングのビジネスモデルを日本のプロ野球ではごく短期間で確立したのです。
福岡ソフトバンクホークス2020年チャンピオンリング
Philip Champion Ring and College Ring製作
2020年のホークス・チャンピオンリングは、本場アメリカのチャンピオンリングの最新トレンドを全て取り入れた技術的に高度な作りです。ツートンメタル、エナメル、ダイヤモンドとブラックサファイヤ。そしてインサイド・スタンプを日本で初めて採用しています。
インサイド・スタンプには、ホークスとして(南海・ダイエー時代含む)の日本一回数計11回の年号と★印が刻まれています。
このチャンピオンリングの製作工程はPhilip Champion Ring and College RingのYou Tubeにアップしています。
プロ野球のスタープレイヤー引退・記録時のチャンピオンリング
そして日本でもチームの優勝時のみならず、個人の記録・記憶のリングとしても普及していきます。
千葉ロッテマリーンズ井口資仁選手引退記念リング
Philip Champion Ring and College Ring製作
元阪神タイガース金本選手引退記念リング
そしてアマチュア野球にもチャンピオンリングが拡がっています。
軟式野球日本一決定戦MLBドリームカップ2017-19チャンピオンリング
日本のバスケットボールにおけるチャンピオンリング
日本のプロバスケ界は比較的早く制度的にチャンピオンリングを採用し、現在に至るまで全ての優勝チームへのチャンピオンリングの贈呈が継続的に行われています。
bjリーグ(B.LEAGUEの前身のひとつ)は、2005年にレギュラーシーズンを開始し、優勝チームには「チャンピオンリング・ペンダント」を贈っていたのですが、NBAやその下部組織からの助っ人外国人や帰化選手などが「優勝したらチャンピオンリングでしょ!」とbjリーグに強く申し入れ、bjリーグからPhilip Champion Ring and College Ring(当時は有限会社フィリップカレッジリング)にお声掛けがあり、2008年にbjリーグ公式チャンピオンリングサプライヤーとして契約をしました。
最初のbjリーグ公式チャンピオンリング 2008-09優勝 琉球ゴールデンキングス
そしてきっと日本初のチャンピオンリング・セレモニー(贈呈式)も行われました。
2009年9月、沖縄コンベンションセンター、bjリーグ開幕前のプレシーズンマッチ琉球キングスvs韓国代表チーム特別戦の試合前に、キングスの選手・コーチ陣に河内コミッショナーからチャンピオンリングが贈呈されました。
bjリーグ2012-13 横浜ビーコルセアーズ チャンピオンリング
bjリーグ2013-14 琉球ゴールデンキングス チャンピオンリング
そしてJBL(B.LEAGUEのもう一つの前身)は、基本的に実業団リーグですがJBL初のクラブチームでNBA帰りの田臥勇太選手を擁するリンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)が初優勝を記念して、チャンピオンリングを製作しました。
JBL(ジャパンバスケットボールリーグ)2009-2010チャンピオン リンク栃木ブレックス・チャンピオンリング
JBLから改組されたNBLもリーグが制度的に優勝チームにチャンピオンリングを贈呈し、チャンピオンリング贈呈式も行いました。
NBL2013-14 東芝ブレイブサンダース チャンピオンリング
NBL2014-15アイシン・シーホース チャンピオンリング
こうして現在のB.LEAGUEの二つの前身、bjリーグとJBL(後にNBLに改組)ともにチャンピオンリングを採用し、ファン向け販売やチャンピオンリング贈呈式などを行い、プロ野球より一足早く「チャンピオンリング文化」が根付いたのです。
Philip Champion Ring and College RingはB.LEAGUEとも公式サプライヤー契約を結び、全ての優勝チームにチャンピオンリングを供給しています。
B.LEAGUE2019-20シーズンはコロナ禍でシーズン中止。チャンピオンリング未製作。
B.LEAGUE2020-21千葉ジェッツ チャンピオンリング
2013年ウィンターカップ優勝 明成高校チャンピオンリング
トップリーグであるbjリーグやNBLでチャンピオンリングを贈呈しているので、高校バスケなどにもチャンピオンリング文化が浸透しました。
2014年の全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(通称:ウィンターカップ)の優勝校、明成高校はPTAの援助で優勝チームにチャンピオンリングを贈呈しました。この時の選手に、現在NBAで活躍中の日本代表選手:八村 塁もいました。
日本アメフトのチャンピオンリング
日本のアメフトは実業団とクラブチーム混成のXリーグがトップリーグです。アメリカンフットボーラーやコーチ陣には米国留学組や米NFLなどにインターンで学びに行った人材も多く、やはり早くから優勝=チャンピオンリングの概念が根付いていました。
2010年ライスボウル優勝オービック・シーガルズ チャンピオンリング
Philip Champion Ring and College Ringの地元、千葉の「日本最強のアメフトチーム」オービックシーガルズは、優勝する度に必ず当社でチャンピオンリングをお作り頂けています。
2021年ライスボウル優勝オービック・シーガルズ チャンピオンリング
このシーガルズ最新版チャンピオンリングは、シーガルズの選手・ヘッドコーチのインタビューとメイキング映像もあります。
そしてJリーグ、eスポーツその他にもチャンピオンリング
Jリーグ2020年チャンピオンリング 川崎フロンターレ
川崎フロンターレは長年「無冠の帝王」と呼ばれてきましたが、2017年の初優勝から2018年、2020年、2021年と優勝毎に必ずチャンピオンリングを作っています。
中村憲剛選手引退記念リング
また、2020年の優勝と同時に現役引退をしたレジェンド・元日本代表の中村憲剛選手には、Philip Champion Ring and College Ringが敬意を表してゴールドに天然ブラックサファイヤ入りの引退記念&優勝記念リングを贈呈しています。リングのデザインは中村憲剛氏の希望を取り入れたオリジナルデザインです。
ラグビートップリーグ2021年優勝 パナソニック・ワイルドナイツ チャンピオンリング
ニューイヤー駅伝2022年優勝 HONDA陸上部チャンピオンリング
モンスターストライク・グランプリ2018 チャンピオンリング
こうしてトッププロから実業団、アマチュアスポーツ、eスポーツまで裾野の広がりを見せ始めた日本のチャンピオンリング。
唯一の専業メーカーとしてPhilip Champion Ring and College Ringは、技術革新とデザイン力の向上などに日々精進し続けます。