2023年 年末のご挨拶

皆様におかれましては歳末を迎え、何かとご多忙な事と存じます。弊社は、お蔭様で例年よりとても多くのご注文を頂き、慌ただしい年末となっております。

年末恒例の2023年のトピックスを振り返ります。

コロナ禍終息

3年に及んだ新型コロナ禍がようやく終息しました。

「日常」が戻ってきた実感が湧くのはプロ野球やバスケを観戦しに行った時です。でも、年末になっても、マスク着用者が多くいますね。各々が個別に体質や「気持ち」にあわせて感染予防をするようになりました。

そして色々議論はありましたが、やはり感染症対策の柱は「ワクチン」でした。

考えてみると、何世紀にもわたり欧州で猛威を振るった天然痘もワクチンで撲滅されました。わたくし(Philip Champion Ring and College Ring代表:渕上)が子供の頃には、日本脳炎・小児麻痺・はしかなどが多く存在しましたが、ワクチン接種で日本ではほぼ発生しなくなりました。

以下、厚労省HPより

日本脳炎(Japanese Encephalitis)とは

日本脳炎はアジアで広く流行している病気で、毎年、3万5000~5万人の患者が発生しており、1万~1万5000人が死亡していると推定されています。日本でも、かつては患者が多くみられましたが、予防接種が開始されて、患者数は著しく減少し、現在国内での患者数は年間10名以下です。

ワクチン無用論者・陰謀説者は、こういった事実を無視していますよね。(知らないだけか?)

将来も、別の感染症流行は必ずあるでしょう。国・製薬会社には、素早いワクチン開発をお願いするとともに、私達も次のパンデミックの時にはトイレットペーパーを買い占めたりするバカな混乱を起こさないように、秩序を保ってワクチン接種などの予防に取り組むことが今回のコロナ禍の教訓でしょう。

そのためには「石橋を叩いて割ってしまう」ような現代日本の気弱さを克服する必要があると感じています。

mRNAワクチンの生みの親、カタリン・カリコ氏はノーベル賞を受賞しました。そのカリコ氏のmRNA技術を取り入れた米や独の医薬企業は、素早くワクチンを開発し、政府は素早く承認しました。

対して日本では、2014年に国内製薬企業(アステラスとUMAファーマが共同)からの遺伝子組み換えワクチンの承認申請をしたが行政から認められず、2017年に申請を取り下げました。UMAファーマは、このワクチン未承認で一時は事業を断念しましたが、今は塩野義製薬に買収されています。

アメリカではほぼ同時期の2013年にモデルナがRNAワクチンを申請し認められていたのでモデルナやファイザーなどはコロナ禍発生直後に迅速にワクチン開発をする事が出来たのです。

つまり、2014-17年の日本企業によるmRNAワクチンの未承認は「石橋を叩いて割ってしまった」実例でしょう。このことは、行政者だけではなく我々企業人も「現代日本の弱さ」として自覚し、克服する必要を感じています。

スポーツの持つ力 その1 侍ジャパン

新型コロナが5月から感染症5類相当になる事が決まり、長いコロナ禍の終わりが見えてきた3月、WBCで侍ジャパンが快挙を達成し、世のムードを一挙に明るくしました。

メキシコ戦での村上選手の逆転サヨナラ打、決勝戦の最終打者トラウトと大谷の一騎打ちシーンなど、何度も何度もメディアで流れました。

スポーツの持つ力が世の中に活気をもたらし、パンデミックで沈んだムードさえ変えうる力を感じたものです。

この侍ジャパンの選手達、特に大谷選手の今回のLAドジャースへの入団などの経歴を見ると「前例が無い」「二刀流」を貫き、世界の頂点に上り詰めた「気持ちの強さ」をひしひしと感じます。「石橋を叩いて割っちゃう」ようなレベルでは、決して一流にはならないのです。

スポーツの持つ力 その2琉球ゴールデンキングス

bjリーグ時代に最多の4度の優勝を誇ったキングス。B.LEAGUEになってからは、無冠でした。そのキングスがようやく2022-23シーズン、B.LEAGUE初制覇を成し遂げました。

そしてチャンピオンリングをお作りしました。

例年、B.LEAGUEでは前シーズン優勝チームがホーム開幕戦にチャンピオンリング贈呈式を行うのですが、今回のキングスのそれは従来に無い規模で行われました。

チャンピオンリングのレプリカを大々的に販売し、告知したのです。

10/25の沖縄アリーナは、平日のナイトゲームであるにも関わらず、9千人を超える観客とともに「チャンピオンリング」の認知拡大をして頂き、とてもありがたい事でした。

わたくしも前日から沖縄入りしたのですが、地元の方から「キングスのチャンピオンリング」という言葉を何度も聞いたものです。プロ野球やJリーグなど、他にプロスポーツのフランチャイズの無い沖縄にとって、キングスがどのような存在なのかも感じました。

そしてWBCの侍ジャパン同様に、スポーツが世の中・地元に与える影響力「スポーツの持つ力」を感じたものです。

キングスの歴代チャンピオンリングコレクション

贈呈式にはB.LEAGUE島田チェアマンがプレゼンターとして駆けつけてくれました。

日本のチャンピオンリング文化が着々と根付いてきています。ありがたい事です。

Philip College Ring楽天ショップ

2020年に開業したPhilip College Ring楽天市場ショップはとても業績を伸ばしてきています。前年比で見ると脅威の160%!!!!こりゃすげーー!!

2023年冬のグリーティングカードのデザイン

おかげ様でショップレビューが100件を超え、お客様からの信頼感を頂けるようになり、オーダーメイドのご相談も多々頂けるようになりました。「時代の流れ」もあります。コロナ禍の「巣ごもり需要」でネット通販が全世代に普及したことも追い風でした。40歳代・50歳代のお客様が多数派です。

チャンピオンリング中心のBtoB(卸売)とともにカレッジリング中心のBtoC(直販)がクルマの両輪になる日が近づいています。

3DCAD活用

3DCADソフトウェアRhino Goldを積極的に活用し、チャンピオンリング・カレッジリング以外のアイテムを受注出来るようになってきました。

都内の取引先が高精度の3Dプリンターを導入したので、当社で設計した商品を取引先で原型をプリント出力し、小ロットで生産する方式が確立できました。

上画像はもうすぐ楽天ショップで新発売する「家紋ペンダント」の設定図画面です。

まだ微細彫刻で指サイズ毎に寸法の違うチャンピオンリング・カレッジリングには利用出来るレベルではありませんが、3Dプリンターも年々高性能化しているので、近い将来にはチャンピオンリング・カレッジリングも3Dプリンティングで原型が作れるようになるはずです。

技術革新無きメーカーは死ぬ

の格言に従い、従来の生産方式を磨く事に並行して、新しい技術もどんどん取り入れていきたいと思います。


おかげ様で2023年は総じてPhilip Champion Ring and College Ringにとって良い年でありました。2024年も更なる飛躍と発展を目指したいと思っています。

お正月には恒例の「新年のご挨拶 兼 新年の目標」を掲載致します。

本年も大変お世話になりました。当社は、12/30から1/4まで休業させて頂きます。

皆様にとって2024年が良い年でありますように!

2023年末
Philip Champion Ring and College Ring
代表取締役 渕上 祥司

^