2024年末ご挨拶

皆様におかれましては歳末を迎え、何かとご多忙な事と存じます。弊社は、お蔭様でとてもとても多くのご注文を頂いており、慌ただしい年末となっております。

年末恒例、弊社の2024年トピックスを振り返ります。

阪神タイガース

36年ぶりに日本シリーズを制した阪神タイガースさんのチャンピオンリングをお作りさせて頂きました。セントラルリーグの伝統球団のチャンピオンリングをお作りさせて頂いた事は、弊社にとってとても名誉な事でした。

タイガースの象徴の「虎顔」と「ユニフォームのストライプ」を大胆に表現したデザインは、どこから見ても「阪神タイガースのチャンピオンリング」です。その「虎顔」へのタイガースさんの強いこだわりは非常に強いものがあり、「虎顔」の作り込みに大変な苦労をしたことは、嬉しい思い出です。

2023年の流行語大賞にもなった「A.R.E」も彫刻しました。

ファンの皆さん向けのチャンピオンリング関連グッズもお作りさせて頂きました。

左2個 ミニチャンピオンリング   中央奥 チャンピオンリング・レプリカ  手前・右 チャンピオン・シグネットリング

ファン向けリングは、3月上旬から受注が始まり、全てお納めするのに7月迄掛かりました。お蔭様で2024年の上半期は、タイガースづくめでした。

広島ドラゴンフライズ

B.LEAGUEで「下剋上」が起きました。

西地区3位・ワイルドカードでプレイオフに進出した広島ドラゴンフライズさんが、準々決勝で中地区優勝の三遠ネオフェニックスを破り、準決勝では西地区優勝の名古屋ダイヤモンドドルフィンズを破り、初の決勝進出。

そして決勝戦では、前年B.LEAGUEチャンピオンの琉球キングスと対戦。下馬評では99%キングス優勝と言われていましたが、第3戦までもつれる接戦を制して、チーム創設以来初優勝を飾ったのです。

ワイルドカードでのプレイオフ進出とはいえ、中地区優勝チーム、西地区優勝チーム、そして前年王者を破っての優勝は制度上の「下剋上」とはいえ立派な優勝でした。

今年秋には、プロ野球でも「下剋上」が起きましたね。セリーグ3位の横浜DeNAベイスターズがCSでセ2位で前年日本一のタイガースに勝ち、セリーグ優勝のジャイアンツにも勝ち、日本シリーズでは圧倒的強さでパリーグを制したソフトバンクホークスにも勝ち、「3位からの下剋上日本一」を達成しています。

ドラフラもベイスターズもプレイオフで選手・コーチ陣にいつも以上のアドレナリンが出て、何かが乗り移ったかのように勢いをつけて勝ち抜けました。勝負の世界、何が起こるかわかりませんね。

そのドラゴンフライズさんのチャンピオンリングをお作りしました。

特徴的なオレンジがチームカラーなので、特にそのオレンジ色のエナメルの発色に気を使いました。

2024年10月12日(土) 広島サンプラザホーム開幕戦でB.LEAGUE島田チェアマンより、選手・コーチ陣にチャンピオンリングが贈呈されました。

B.LEAGUE2023-24チャンピオンシップでMVPを獲得した山崎稜選手
ドラフラのエンジン、ドゥエイン・・エバンス選手
優勝した2023-24シーズンをもって現役を引退し、今シーズンからヘッドコーチに就任した「ミスタードラフラ」朝山正悟HC

レプリカも発売され、広島の街にもチャンピオンリングが浸透しました。

Philip College Ring楽天ショップ

2021年に開業し3年目になったPhilip College Ring楽天市場ショップも順調に業績を伸ばしてきています。

ショップレビューが160件を超え、★4.98の高評価を頂いています。2024年は特にゴールドリングの受注の伸びが目立ち、オーダーメイドのご相談も多々頂けるようになりました。

しかし、経営的には「もうひと息」というところですが、チャンピオンリング中心のBtoB(卸売)とともにカレッジリング中心のBtoC(直販)がクルマの両輪になる日が近づいています。

最新鋭DVPCM導入

念願のDVPCM(デジタルコントロール加圧真空鋳造機)を導入しました。

高馬力コンプレサーと冷却器、写真には写っていませんがアルゴンガス(不活性化ガス)ボンベも付帯設備です。

カレッジリング・チャンピオンリングは金型鋳造法ですので、細かな文字数字、ロゴマークなどの再現性が高い反面、地金表面が一般的なロストワックス製法より粗く、ス穴が発生しやすい欠点がありました。このDVPCMなら文字数字ロゴマークの再現性とともにロストワックス並みの美しい地金素肌で鋳造出来ます。

事実、この鋳造機が稼働しだしてからというもの、ス穴が多くて「リキャスト(再鋳造)」するリングがとても少なくなりました。以前は鋳造数に対して約20%だったリキャスト率が5%程度と劇的に低下したので、経営的な「歩留まり率の向上」にも貢献しています。

そして、全般的に「地金表面に張りがあり、彫刻角がシャープな品質」になっています。特にチャンピオンリングのような高重量鋳造物の時に威力を発揮しますので、今シーズン以降の優勝チームのチャンピオンリングの品質が更に向上します!

技術革新無きメーカーは死ぬ

の格言に従い、今後も新しい技術・設備をどんどん取り入れていきたいと思います。


おかげ様で2024年は総じてPhilip Champion Ring and College Ringにとって良い年でありました。

2025年は、記念リングの製造を開始してから20周年!更なる飛躍発展を目指したいと思っています。

お正月には恒例の「新年のご挨拶 兼 新年の目標」を掲載致します。
本年も大変お世話になりました。
当社は、12/28から1/5まで休業させて頂きます。

皆様にとって2025年が良い年でありますように!

2024年末
Philip Champion Ring and College Ring
代表取締役 渕上 祥司

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